歩道橋に会いに行こう

~歩道橋の魅力再発見~

歴史あふれる小樽に何故か浅草が!〜浅草横断歩道橋〜

f:id:tomarigi_footbridge:20231029142252j:image古くはニシン漁や北前船貿易で活況をていした小樽

f:id:tomarigi_footbridge:20231029142414j:image今では北海道屈指の観光として賑わいをみせています。観光の玄関口JR小樽駅前にも立派な歩道橋が!

f:id:tomarigi_footbridge:20231029142527j:imagef:id:tomarigi_footbridge:20231029142621j:image
f:id:tomarigi_footbridge:20231029142618j:imageバスターミナルや駅ビルにも接続されて機能的!                                                          でも、今回紹介したいのは別の歩道橋なんです。f:id:tomarigi_footbridge:20231029142930j:image駅前の歩道橋から札幌方向へ5分程歩くと…f:id:tomarigi_footbridge:20231029143222j:imageありました! 塗装の剥がれが独特味わいを醸し出す浅草横断歩道橋です。f:id:tomarigi_footbridge:20231029143634j:image歩道橋は昭和54年に建設されました。f:id:tomarigi_footbridge:20231029143548j:image
f:id:tomarigi_footbridge:20231029143552j:image階段には大きな穴が空いています。危ない危ない!f:id:tomarigi_footbridge:20231029143729j:image実はコチラの歩道橋 令和5年10月12日未明に撤去されました。 

そうです! ボロボロになった階段をもう利用することはできません。 f:id:tomarigi_footbridge:20231029143815j:image
YouTube動画では撤去目前の歩道橋を町の歩みとともに紹介 「浅草」と名づけられたルーツにはどこ? お時間のある方は ぜひどうぞ!

寒い冬でも安心! 港町にある全天候型歩道橋 ~北海道岩内町 東山歩道橋~ 

北海道の西積丹に位置する岩内町は、道内でも古い歴史を持つ港町です。

f:id:tomarigi_footbridge:20231027215352j:image豊かな海の恵みで栄えた マチのシンボルキャラクターは、「ねじり鉢巻き」「長靴」「タラコ唇」が特徴の“たら丸”君です。

特産のスケソウダラとグリーンアスパラをモチーフにしています。 実は日本のグリーンアスパラはここ岩内町が発祥なんですって!

f:id:tomarigi_footbridge:20231027215619j:imageそんな魅力あふれる人口1万1千人の岩内町にも歩道橋があるんです!

国道276号をまたぐ東山歩道橋です。1990年に建設されました。

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f:id:tomarigi_footbridge:20231027215648j:image東山歩道橋の特徴は、何と言っても しっかりとした上屋がついている事 厳しい冬の日本海から吹き込む冷たい風からもガードして子供たちも安全に利用できますね。

f:id:tomarigi_footbridge:20231027215940j:image最後に、岩内町のおすすめスポット! 町を一望できるキャンプ場を紹介します。

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f:id:tomarigi_footbridge:20231027220029j:image「いわないオートキャンプ場マリンビュー」は高規格キャンプ場でありながら低料金が魅力 特にフリーサイトからの眺めは最高です。 

 

【東山歩道橋の場所】

もう誰も渡らない歩道橋を渡ってみると… 〜夕張市 本町歩道橋〜

f:id:tomarigi_footbridge:20231027152252j:image今年の1月 知人から送られてきた一枚の写真には、ふかふかの雪に覆われた歩道橋がありました。 

「もう誰も渡らなくなった故郷の歩道橋」だと言います。

f:id:tomarigi_footbridge:20231027154138j:image雪が溶けて 春になり、暑い夏が過ぎた9月 ずっと気に掛かっていた 歩道橋がある街へ向かいます。

歩道橋の周りには草地が広がります。ここは夕張市本町地区 高級メロンで名高いこの町は、かつて日本を代表する炭鉱都市でした。

f:id:tomarigi_footbridge:20231027154605j:image昭和42年架設された「本町歩道橋」コンクリート製の階段が特徴です。

手すりはサビついて裾隠し板も壊れていますが現役の歩道橋

でも…今 歩道橋を利用する人はいません。写真右上にあるのは、夕張第一小学校 いまは廃校です。

「写真:夕張市史」炭鉱が斜陽化し夕張は観光事業へ舵をとります。 炭鉱をテーマに作られたアミューズメント施設は当初は順調に見えました。

しかし、炭鉱の廃坑費用やアミューズメント施設への過剰投資も一因となり2007年夕張市財政破綻しました。

しあわせの黄色いハンカチ想い出広場 映画の舞台となった この地には、この日も観光客が多く訪れていました。

f:id:tomarigi_footbridge:20231027161536j:image清水沢地区には炭鉱関連施設が今も残っており、新たな価値を生み出す取り組みが行われています。

夕張市土木水道課に歩道橋の事を聞いてみたところ、学校が廃校となり利用者がいないため将来的には撤去を含めた検討が必要とのことでした。

札幌駅再開発で撤去 ~西2丁目横断歩道橋~

【札幌駅南口】

新幹線の札幌延伸を見据え、札幌駅周辺は再開発の真っ最中です。

新しい建物がどんどん建てられる一方で、ひっそりと姿を消したものがありました。 

今回は今はもうない西2丁目横断歩道橋を振り返ります。

【撤去工事前の西2丁目横断歩道橋】

市道2丁目を跨いで札幌エスタとレールパーク駐車場を結んでいる西2丁目横断歩道橋は平成4年に建設 架橋後30年を経過とは言えまだまだ若手働き盛り… だったのですが

令和4年7月1日より撤去工事の為、通行ができなくなりました。

歩道橋の周りに囲いがつくられた。

階段も通行止めに…

いよいよ撤去工事がはじまります。

工事は、数日にわたり行われ まずは橋げたの化粧パネルが撤去されます…

別の日に様子をみると、化粧パネルの撤去は進み、高欄の解体も進んでいます。そして7月27日未明…

現場にやってきたのは自走式大型クレーン

 

歩道橋の橋げたはクレーンにより降ろされ、30年にわたる西2丁目横断歩道橋の歴史は幕を下ろしました。

2022年10月の歩道橋跡 再開発の工事は今も続いています。 

【撤去最終日のダイジェスト】

【在りし日の西2丁目横断歩道橋】

旭横断歩道橋 ~札幌市豊平区水車町~

 

今回 紹介する歩道橋は、札幌市豊平区にある旭横断歩道橋です。

歩道橋は昭和43年に建設されました。

 

 

まちの中心部からもほど近いこの水車町は、

水車小屋が多くあったことから名づけられます。 

その後周辺はリンゴ栽培が盛んになりました「旭」という品種のリンゴは、

海外に輸出するほどの人気を博し 一大産地だったと伝えられています。

【札幌市公文書館所蔵 昭和30年代の栽培】

 

そして、 札幌にどんどん人があつまり水車町も宅地化の波が押し寄せます。

歩道橋からマチの様子を見てみましょう

菊水・旭山公園通を札幌市中心部の方向を写しています。

【歩道橋から見た 中央区方向】

【南9条大橋】

豊平川

札幌の母なる川 豊平川が流れています。

都会の中にあって市民の憩いの場 夏には花火大会も行われます。

【歩道橋から豊平・旭町方向】

【旭町4丁目 平岸街道沿いにある北海学園キャンパス】

続いて反対方向に目を向けると

旭町地区の住宅地と北海学園大学のキャンパスがひろがります

夏の甲子園出場の常連 北海高校も近くにあります

リンゴの木はすっかりなくなってしまいましたが…

「旭」の名前は町名と歩道橋にそっと受け継いでいます。

旭横断歩道橋へ向かうには地下鉄が便利 

南北線 中島公園駅、東豊線 学園前駅どちらからも10分程。

 

紹介した旭横断歩道橋の動画です。お立ち寄りいただけると嬉しいです。

 

札幌の横断歩道橋

昔から、歩道橋から街の景色を眺めるのが好きでした。

見慣れたはずの景色も、少し高い歩道橋からの眺めてみれば

どこか いつもと違った様に感じれるから不思議なものです。

 

ところで、私が住む札幌には どれほどの歩道橋があるかというと

古い情報になりますが 札幌市が管理している歩道橋が40橋、北海道開発局が管理している歩道橋が27橋と確認できます。

引用:札幌市WEB_札幌市横断歩道橋の撤去に関する考え方

昭和40年代 交通事故から人々の命を守るために次々と誕生した横断歩道橋は、

その役目を終えて次々と街から姿を消しています。

「いつかは無くなってしまう横断歩道橋を記憶に残したい」そんな思いから

2022年6月よりYouTubeで歩道橋動画を発信してます。 

www.youtube.com

このたび、動画では補えない情報も盛り込みたくてブログを始めることにしました。